top of page

脈打つ情景 -近つ飛鳥風土記の丘は目覚める-

2024.1.25.SAT-2.11.TUE 10:00-17:00  月曜日休館

大阪府立近つ飛鳥博物館    特別展示室
 

入場無料

・常設展をご鑑賞される場合は別途入場料が必要となります。


主催/大阪芸術大学 
共催/大阪府立近つ飛鳥博物館

​協力/河南町教育委員会 大阪芸術大学 工芸学科 金属工芸コース
企画制作/大阪芸術大学 芸術計画学科「プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ」(近つ飛鳥プロジェクトチーム)
監修/大阪芸術大学 芸術計画学科 アートプランニング研究室 超域アート研究室

近つ飛鳥風土記の丘は目覚め、

“脈打つ情景”を拓く

通り過ぎる風に木々がざわめき、木の葉が舞い、地面をさらう。近つ飛鳥風土記の丘はその姿を刻一刻と変容させてゆく。ここにはた

通り過ぎる風に木々がざわめき、木の葉が舞い、地面をさらう。近つ飛鳥風土記の丘はその姿を刻一刻と変容させてゆく。ここにはたくさんの古墳があり、森の香りや自然が奏でる音、柔らかな光が揺らぐ木漏れ日が石室を優しく包みこむ。ここに存在する全ての要素が互いに影響し合い、やがて一体となることでこの地はうなりをあげ、「生」を全うしているようだ。

 

人目につかない暗闇の中、埋葬された遺物たちも土、水、空気等と呼応しながら長い年月を拍動し、ひっそりと変化を重ねてきた。鉄は錆を吹きながら、元(鉄鉱石)に戻ろうとすると言う事実と向き合えば、そこにも“脈打つ情景”が拓かれていることに驚きをおぼえる。このように近つ飛鳥風土記の丘は黄泉の國へと連なる秘められた空気を漂わせるのみならず、様々なエネルギーが逆巻いているのだ。

 

本展覧会は生きられた近つ飛鳥風土記の丘を生け捕るべく、360度カメラで撮影した巨大パノラマ写真を中心にサウンドスケープ、映像、造形の各作品で構成されたインスタレーションを展示する。また、近つ飛鳥風土記の丘に足を運び、小石を組みあげてつくったフレームから愛おしい眺めを見つけるワークショップも実施する。それは、まるで眠りについた古代人が今、石室から眼差しを注ぐイメージに通じるものであり、近つ飛鳥風土記の丘の目覚めを捉えるステージを創発させたいと考えたのだった。

 

今回はアート空間と学術展示としての考古資料※を融合させることも大きな特徴である。

このような手法を取ることで、あなたは古代にどう接近し、如何なる想いを抱くことになるのだろうか。今、藝術考古学が投げかける問いが始まる。

※(近つ飛鳥風土記の丘/一須賀古墳群の墳墓から出土した一括遺物及び東山遺跡の鉄製品)

大阪芸術大学 芸術計画学科

近つ飛鳥プロジェクトチーム

“Chikatsu Asuka Fudoki no Oka” wakes up and develops pulsating scene here

Wind passing by gives noises to the leaves of the trees and makes them dance and clear up roads. This way, the appearance of “Chikatsu Asuka Fudoki no Oka” changes itself.
These are many ancient tombs here, where at one rooms are safely wrapped up by the fragrance of woods, sounds made by the nature and tender sunlights coming through leaves. Every existing factor influences each other and is unified in the end, by which this land seems to roar and live through.

In the darkness people rarely see, the buried relics have pulsated for long ages being mixed with soil, water and air, and have secretly changed themselves. You get surprised with the development of the fact that iron getting rusty tried to get back to itself. In this way, “Chikatsu Asuka Fudoki no Oka” not only has secret atmosphere which leads itself to the “golden land” but also has a variety of energy involved in it.

Here, we exhibit the installation which consists of huge panoramic photo. Mainly, soundscape, video and molding, trying just like to catch real live “Chikatsu Asuka Fudoki no Oka” alive. And also, here, we hold a workshop to find lovely scene though the frame made of small stones. This activity leads to the one as if ancient people looked at it from the stoneroom in the tombs, through which we’d like to create. The stage on which we show the performance of the wake-up of “Chikatsu Asuka Fudoki no Oka”.

The exhibition this time characterizes itself as unification of art space and ※archaeological material at academic exhibition. By exhibiting the archaeological materials, art archaeology start asking you these questions. How do you approach ancient days and how do you feel in depth?

 

※relics unearthed on Chikatsu Asuka Fudoki no Oka, Ichisuka tombs and iron product at Higashiyama Remains.

 

Osaka University of Arts

Art planning development

Chikatsu Asuka Project team

作品0.png

​作品00 思考のカーテン/古代との結界をくぐる

プロジェクトメンバーが取り組み続けてきた企画構想作業の軌跡。まっすぐに古代と向き合う行為は、古代の世界と交信しているとも言えよう。これまでの思考に潜るようにして、展示会場へ。​

©Photography:立松侑也/Yuya Tatematsu 

@Design:野口大輔/Daisuke noguti 

作品1.png

作品01 近つ飛鳥風土記の丘は目覚める/

      巨大パノラマ写真で織り成す景

近つ飛鳥風土記の丘を360度カメラで撮影し、臨場感溢れる巨大パノラマ写真を展示する。それは単に全方位を一度に収めた作品という域を超え、時間の帯、引いては、地球が自転する様相ともリンクさせる。​

©Photography:村山直子/ Naoko Murayama

@Design:山村幸則/Yukinori yamamura

作品2木漏れ日.png

作品02 覚醒する生のエナジー/木漏れ日と錆

あらゆるものを覚醒するかに見える木漏れ日や真っ暗な石室、遺跡の土の中で副葬品の表情を変容させてしまう錆にフォーカスした映像作品。そこに潜む生のエナジーを写真の力で可視化させる。

©Photography:立松侑也/Yuya Tatematsu

作品03 近つ飛鳥風土記の丘の音風景/

      聴こえてきた拍動

鳥のさえずり、水のせせらぎ、風の音(木々のうなり)、決して無音ではない自然の中に身を置くと、近つ飛鳥風土記の丘が全体として脈を打っているという空気が感じられる。そこに存在する要素が互いに影響しあい混ざりあう様をサウンドスケープという形で響かせる。

作品3.png

©Photography:柳瀬怜/Rei Yanase 

​作品04 宿存/繋がる生命の葉

宿存とは、葉が秋も冬も越えて生存するという意味を持つ生物学用語である。遺物は錆を堆積し続け、元の姿をすっかり変えてしまったが、そこには息を絶やさず燃やし続ける生命の様が伺える。本作品は様々な場所に現れ、展示空間を日々変化し続ける。

作品4.jpg

©Photography:山村幸則/Yukinori Yamamura 

​作品05 思考の小路/調査・企画構想の集積

展示空間を抜けてこの世に戻る。思考の中に浸たりきった身体を起こし、改めて古代との交信を顧みる。展覧会期中、増え続けるメモ。決して途絶えることのなく、重みを増していく古代との交信を感じて欲しい。

作品5.png

©Photography:田畑芹奈/Serina Tabata 

​ワークショップ 古代と交信するフレーム

近つ飛鳥風土記の丘で生きた古代人は、どのような景色を見て、如何なる感情を抱いたのだろか。ツアーを通して風土記の丘の様々な場所を巡る。疑似石室を組み立て、組石の隙間から愛おしい眺めを覗き込む。それを写真で記録し、古代人の眼差しを共有する。

 

■実施日時

場所:近つ飛鳥風土記の丘 風土記の丘

    ※荒天中止
日時:2025年1月26日、/2月1日、2日   

    ①12:00~ ②15:00~  

所要時間:1時間程度

定員:8名

費用:無料

WS.png

©Photography:佐藤歌/Uta Satou

総合監修/谷悟(芸術計画学科教授・キュレーター)

作品制作監修/山村幸則(芸術計画学科教授・美術家)

 

■作品0

企画構想/近つ飛鳥プロジェクトチーム

企画制作/近つ飛鳥プロジェクトチーム

写真撮影/立松侑也(写真学科2年生)

デザイン編集/野口大輔(芸術計画学科4年)

技術協力/田村佳士(株式会社Rocks代表取締役) 東佑亮(株式会社Rocks)

 

■作品1

企画構想/山村幸則 谷悟

写真撮影/村山直子(Lori)

RICOH THETA プレミアアンバサダー/通信教育部写真学科生4年生)

技術協力/田村佳士、東佑亮

 

■作品2

企画構想/山村幸則 谷悟

写真撮影、映像制作(構成・編集)/立松侑也(写真学科2年生)

 

■作品3

企画構想/近つ飛鳥プロジェクトチーム

音源採録/柳瀬怜(芸術計画学科3年生) 佐藤歌 川島亜希子(芸術計画学科2年生)

 

■作品4

企画構想/山村幸則

企画制作/近つ飛鳥プロジェクトチーム

金属工芸作品指導/長谷川政弘(工芸学科金属工芸コース教授)

 

■作品5

企画構想/近つ飛島プロジェクトチーム

企画制作近つ飛島プロジェクトチーム

 

■ワークショップ

企画構想/佐藤歌

運営/近つ飛島プロジェクトチーム

■広報

ホームページ/黒住彩奈(芸術計画学科3年)

SNS/黒住彩奈 谷川優依(芸術計画学科3年)

ポスター・フライヤーデザイン/野口大輔

ポスター写真/村山直子

フライヤー写真(表面・裏面)/村山直子

フライヤー写真(中面)/立松侑也

フライヤー写真・作品図版(中面)/立松侑也 村山直子 山村幸則

柳瀬怜 川畑芹奈 佐藤歌

 

フライヤーイメージ図・作品図版(中面)/野口大輔 山村幸則

フライヤー・テキスト+編集/佐藤歌 谷悟 山村幸則

フライヤー・翻訳/佐野一郎(フリーランス英語インストラクター)

ワークショップポスターデザイン/田畑芹奈(芸術計画学科2年)

 

■運営

大阪芸術大学 芸術計画学科

「プロジェクト演習Ⅰ・Ⅱ」近つ飛鳥プロジェクトチーム

芸術計画学科 教授/谷悟 山村幸則

芸術計画学科 副手/三澤麗也 森永航世

芸術計画学科3年/谷川優依 黒住彩奈 武田日湖

柳瀬怜 根路銘彩華

芸術計画学科2年/佐藤歌 川烏亜希子 倉橋裕喜 田畑芹奈

 

■協力

川野昌通(工芸学科 金属工芸コース副手)

吉田向希(芸術計画学科4年生)

塩林沙来(芸術計画学科4年生)

横田建(芸術計画学科4年生)

满江美空(芸術計画学科3年生)

 

■博学連携コーディネーション

東藤隆浩(大阪府立近つ博物館学芸員)

矢田幸大(大阪府立近つ博物館学芸員)

向井妙(河南町教育委員会事務局 教育部生涯まなぶ課 歴史文化振興係)

炭谷有理子(河南町教育委員会事務局 教・育部生涯まなぶ課)

-展覧会アーカイブ-

2020年開催

haniwa rogo-01.png

2022年開催

ロゴデータ②.png

2023年開催

応答する遺物 ロゴ.png

2024年開催

bottom of page